talk show - 未来をツクル・トークショー -

未来をツクル・トークショー 

 

ツクル森に導かれた人々が膝を突き合わせて語るダイアログ。パンデミックによって価値観が大きく揺さぶられる中、新しい未来を見据えて「アートの役割」「コミュニティの繋がり」「社会のつくりかた」といった3つのテーマで語り合います。全国からツクル森に集まってきてくれる仲間とのお話し会です。

talk show 2021


「アートの役割」 613:05~14:05

 

アートとは作り手の哲学を反映したものであり、その本質を突き詰めたものではないでしょうか?そしてそれは間接的に社会に影響をもたらすもの。そのように感じています。

今この時代のアートの役割とは?特に日本ではアートの意味が軽視されて、時代とともにアートから力が奪われるように感じていませんか?

みんなが表現できるような場として開催されているツクル森でアートの先駆者たちにお話を聞いてみたいと思いました。

 

登壇者:

・仲西祐介(KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 共同ディレクター)

・外山亮介(写真家)

・丹下紘希(映像作家/葡萄農家見習い)


「コミュニティの繋がり」 711:10~12:10

 

全国から集まってくれる仲間がツクル森で更に繋がって、その輪がどんどん広がっています。

それぞれの地域やコミュニティの取り組みはその人達や地域の特性を色濃く反映しているもので、まさに多様性。

そんな多様な社会が、点と点でつながってそれが全国に広がっていくとどんな世界が待っているでしょう?

そんな仲間達の活動を知ることで未来に想いを馳せる語り合いです。

 

登壇者:

・柳澤史樹(自分史ナビゲーター/ライター/クリエイティブユニット Team LINKS代表/株式会社Two Doors代表社員)

・廣瀬圭治((神山しずくプロジェクト代表/キネトスコープ社代表/NPO法人グリーンバレー理事/デザイナー/ アートディレクター)

・形川健一(ベテランズ・フォー・ピース(VFP)終身会員/平和を求める元自衛官と市民の会-ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン-共同代表)

・廣海充南子(美術家/アールブリュット専門アートディレクター兼講師)

・堤卓也(((株)堤淺吉漆店 専務/(一社)パースペクティブ共同代表/国際環境NGO Surfrider Foundation Japanアンバサダー)

 ・石川拳大(プロサーファー)


「社会のつくりかた」 714:30-15:30

 

社会ってなんだろう?私たちの世界は色々な社会が折り重なって存在している。

誰もがいい社会になってほしいと望んでいるのにたくさんの社会問題が存在し、それは地球環境を、ひいては人類の存亡にも関わるところまで来ているのが、現代です。

地球を感じて自然を愛していると思っていたのにこの環境を破壊して突き進んでいるのが私たち人間です。

それぞれの立場でできることを考え実践する、そんなことが話せたらと思います。

 

登壇者:

・鮎川詢裕子(株式会社クラリティマインド代表 ドローダウン・ジャパン・コンソーシアム共同代表)

大久保ゆり(自然エネルギー財団 上級研究員)

守田敏也(ジャーナリスト)

竹本了悟(TERA Energy株式会社/奈良県西照寺の住職)


登壇者プロフィール

「アートの役割」 613:05~14:05


仲西祐介

(ナカニシユウスケ/KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 共同ディレクター)

1968年生まれ、京都在住、照明家。世界中を旅し、記憶に残されたイメージを光と影で表現している。

映画、舞台、コンサート、ファッションショー、建築など様々なフィールドで照明演出を手がける。

アート作品として「eatable lights」「Tamashii」などのライティング・オブジェを制作。

また原美術館(東京)、School GalleryParis)、「Nuits Blanche」(京都)でライティング・インスタレーションを発表する。

2013年よりフランス人写真家ルシール・レイボーズと共に「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を立ち上げ主宰する。

 

KYOTOGRAPHIE

ホームページ

 

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外山亮介

(トヤマリョウスケ/写真家)

1980年、東京手描友禅染の家に生まれる。 中央大学卒業後、映像制作会社太陽企画を経て、代官山スタジオに勤務。 退社後、フリーのアシスタントとして、NGO活動などに参加。同時に写真活動開始。 2008年に同世代の工芸を継ぐ、全国各地の職人のポートレートを撮影。 自身のルーツでもある「ものづくり」への興味が強まり、その一からモノを作り出す姿勢を写真にも活かすべく、 写真黎明期の技術を取り入れた作品制作を行っている。東京から京都の山間部に拠点を移し、 自然と共生していた時代の日本の暮らしを体験しながら学んでいる。KYOTOGRAPHIE2020で建仁寺塔頭両足院にて「導光」展開催。KYOTOGRAPHIE 2021KG+にて北陸新幹線延伸計画をテーマとした「トンネル」展を開催。

 

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外山亮介 公式ホームページ

 

ツクル森のアート展示「カメラブスキュラ」



丹下紘希

(タンゲコウキ/映像作家/葡萄農家見習い)

 

今は亀岡市の無農薬の葡萄農園で見習い中。

かつては音楽映像業界にいたが、原発事故を経て、広告の罪深さに悶絶する。 視点を変えて生きていく社会芸術運動「Noddin」創設メンバー。 主婦をしてみたり、会長ではなく、「タンタン」と呼ばれる元PTA会長だったり、自分の立ち位置、視点を変えることで世の中の何かおかしさを見つめる。

戦争のつくりかたアニメーションプロジェクト、「投票所はあっちプロジェクト」発起人。作品として、「未来への手紙」「私たちという傍観記録」「あなたを心配する手紙」「騙されない機能付きテレビ真実一号」「概念ガチャ-お金とは何か?」 そして、架空の政党「自由無人党」党員。 差別などの理不尽、自然の破壊や暴力、戦争のない、ちょうどいい人間を目指す。

表現の不自由を憂うる京都アピールの会メンバー。

2020年より、SDGs未来都市亀岡の「"しぜんの中の小さな会議" 市民によるてつがく対話」のプログラムディレクターを務める。

 

戦争のつくりかた

 

丹下さんのビデオメッセージ/ Kouki Tange'nin Video Mesajı

 

投票所はあっちプロジェクト

 

"しぜんの中の小さな会議" 市民によるてつがく対話



「コミュニティの繋がり」 711:10~12:10


柳澤史樹

(ヤナギサワフミキ/自分史ナビゲーター/ライター/クリエイティブユニット Team LINKS代表/株式会社Two Doors代表社員)

福島原発事故をきっかけに、横浜を拠点に脱原発イベントや、民主主義を学ぶ「YOKOHAMAデモクラシー道場」を主催。その後神奈川県最北端エリアでの農的暮らしにシフト、よりよい社会への意識変容を目的とした株式会社Two Doorsを妻と設立。人が生きてきた軌跡から未来をイメージする「自分史」研修や講座、哲学・食・農に関する執筆や翻訳、ビジネスプロデュースを手がけている。



廣瀬圭治

(ヒロセキヨハル/神山しずくプロジェクト代表/キネトスコープ社代表/NPO法人グリーンバレー理事/デザイナー/ アートディレクター)

20代はバイクで放浪の日々。映像クリエイター、グラフィックデザイナーを得て、2003年大阪でデザイン事務所設立。企業ブランディングを手がけてきた。2012年東京ミッドタウン企画展をきっかけに、神山町へ移住し田舎暮らしをはじめる。2013年に森と水源を守る取り組み「神山しずくプロジェクト」発足。新しい価値のプロダクトを産み、町を将来につなげる活動を続けている。GOOD DESIGN 2017。イタリア国際デザインコンペ A'Design Award 2019 ソーシャル部門 金賞受賞。2021年、専門ストアオープン、二人目の職人育成をスタートさせた。



形川健一

(ナリカワケンイチ/ベテランズ・フォー・ピース(VFP)終身会員/平和を求める元自衛官と市民の会-ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン-共同代表)

1968年大阪出身

高校卒業後、海上自衛隊に27年間勤務、主に哨戒機P-3Cの整備を担当 。

2012年ジブチ共和国に第9次海賊対処派遣行動航空隊の整備補給隊長として派遣され、それを機に自衛隊に疑問を感じ、2014年依願退職。

その後、ピースボートや軽トラモバイルハウスなどで、世界・日本各地を巡り、自然と共生できる持続可能な暮らしができる移住先を探す。

 

2017年広島県三次市の古民家を購入、改修しながら自然農をベースにお米や大豆を作り、百姓を目指している。



廣海充南子

(ヒロミミナコ/MINAKOHIROMI/美術家/アールブリュット専門アートディレクター兼講師)

1983年大阪府生まれ

京都造形芸術大学情報デザイン学科にて学ぶ

10代より曼荼羅の世界観・思想に感銘し現代曼荼羅の世界を表現する決意をする。

日常の経験・縁をフィードバックしつつ作品を制作、国内外にて発表しつつアールブリュット専門の講師兼アートディレクターとして活動している

 



堤卓也

(ツツミタクヤ/(株)堤淺吉漆店 専務/(一社)パースペクティブ共同代表/国際環境NGO Surfrider Foundation Japanアンバサダー)

1978年生まれ。明治期から続く漆の精製業者の四代目。漆を育て収集する山側の「漆掻き職人」と、漆を塗る「塗師」の中間に立つ立場から、漆と人々の暮らしとの間に広がる距離感や、漆の生産量の減少に危機感を感じ、漆のある暮らしを次世代の子ども達につなぐ取り組みとして「うるしのいっぽ」を始める。「サーフボード×漆」「BMX×漆」「スケボー×漆」など、今までになかった取り合わせを通じて、漆との新しい出会いを提案。1万年前から日本の風土で使われてきたサステナブルな天然素材「漆」を、次の時代に継承するべきものとして、2019年、パースペクティブを設立。

 

URUSHI NO IPPO

堤浅吉漆店



石川拳大

(イシカワケンタ/プロサーファー/国際環境NGO Surfrider Foundation Japan 事務局長)

1994年生まれ湘南出身、家族の影響で4歳からサーフィンを始める。高校時代はオーストラリアのゴールドコーストに4年間留学。大学では卒業制作に映画『OCEANTREE ~ The Journey of Essense ~』を発表。現在は日本情報通信株式会社 (NIC) のアスリート社員として、国内外の大会に参戦中。また、国際環境NGOサーフライダー・ファウンデーション・ジャパンの事務局長として、海の保全活動も活発に行う。

 

OCEANTREE The Journey of Essence

Live with the ocean Kenta Ishikawa

 



「社会のつくりかた」714:30-15:30


鮎川詢裕子

(アユカワジュンコ/株式会社クラリティマインド代表 ドローダウン・ジャパン・コンソーシアム共同代表)

商社にて経理、経営企画、中国ビジネス推進室に従事。一貫して経営層と各組織のパイプ役を担い、さまざまな立場の人とかかわる。その経験から、経営者、幹部、社員など、それぞれの立場を理解し、企業の存在目的とともに自立と一体感を醸成する組織開発を日本と中国で行い、サステナビリティ活動推進、組織の共通認識醸成に携わる。

 

Regeneration of Lifeに向けて、202012月に「ドローダウン」の日本語版の出版に携わりベストセラーとなる。現在、「全ての行動と決定の中心に生命を置く」というアプローチから生まれた「 リジェネレーション 気候危機を一世代で終わらせるために(仮)」の来春の日本語出版とアクションの推進に組織開発の観点からも取り組んでいる。



大久保 ゆり

(オオクボユリ/自然エネルギー財団 上級研究員)

2015年に気候変動政策アドバイザーとして財団に参加、2016年より現職。2002年、持続可能な開発に関するサミット(リオ+1 0)に参加以降、地球環境市民会議(CASA)の職員として気候変動枠組み条約会議に参加。その後、スイス・チューリヒ大学政治学部・国際比較研究センター研究員として欧州議会やドイツ環境省が助成する炭素市場と持続可能な発展に関する研究プロジェクトに参加。現地にてマイクライメイト気候基金の日本法人設立を支援、海外支部との連携を担当。途上国の排出削減と発展支援事業の運営に関わる。神戸市外国語大学大学院国際関係学部修了。

 

自然エネルギー財団では、気候変動政策全般、世界や日本の石炭ビジネスの政策と動向に関する研究、海外の機関との連携に取り組む。



守田敏也

(モリタトシヤ/ジャーナリスト)

同志社大学社会的共通資本研センター(故宇澤弘文教授主宰)客員フェローを経てフリーライター。兵庫県丹波篠山市原子力災害対策検討委員。滋賀県米原市原子力防災を考える市民委員会アドバイザーも務める。福島原発事故降、国内各地やヨーロッパ・トルコ・アメリカ・台湾などで放射線防護と原子力災害対策の取材と講演を行う。ブログ・HP「明日に向けて」YouTube「もりもりチャンネル」で情報発信。著書に『内部被曝』『原発からの命の守り方』『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』『AFTER TEN YEARS命を守り育むために 福島原発事故から10年を振り返る』がある。

 

ブログ「明日に向けて」

 

チャンネルもりもり

 



竹本了悟

(タケモトリョウゴ/TERA Energy株式会社/奈良県西照寺の住職)

生きる意味を求め、防衛大学校を卒業後、海上自衛隊に入隊するが、道に迷い退官。

改めて、生きる意味を求め、龍谷大学大学院で救済論(救いとは何か、どうすれば救われるか)について研究。

その際に浄土真宗本願寺派の僧侶となる。

その後、浄土真宗本願寺派総合研究所の研究員として、宗教者の役割をテーマに実践的な研究に従事。

2010年に「自死の苦悩を抱える方の心の居場所づくり」をする京都自死・自殺相談センター(愛称:Sotto)を設立し代表を務めている。

 

2018年、研究所を退職、電力事業で「温かなつながりをつむぐ」TERA Energy株式会社を4人の僧侶で起業、代表取締役に就任。



司会者プロフィール


廣海緑朗

(ヒロミロクロウ/NPO法人みんなの地球のくらしかた/mumokuteki/京都オーガニックアクション/TSUMUGINO KYOTO

1965年、東京生まれ。15歳で京都に移住。16歳でパンクロックの洗礼を受け、京大西部講堂を中心に音楽、アート、映像などのイベントを企画。1987年に観た映画「ホピの預言」を機に7回渡米し、北米先住民の居留地で行われる核実験やウラン採掘、強制移住の反対運動に参加。1993年より先住民の現状や世界観を伝える上映会や講演会を、2002年以降は音楽と環境問題に特化したイベントを企画していたが、2011年に起きた福島第一原発事故を機に、「NON ベクレル食堂」、次に「ノンベクキッチンホテヴィラ」で、放射能を測定し不検出の食材を使ったレストランを経営する。2015年、京都市議会議員選挙に立候補するも落選。2016年にレストランを閉店し、「NPO法人みんなの地球のくらしかた」を立ち上げた。2017年、企業のブランディングやSDGs発信などを行うコンサルティング業務を開始。京北でコミュニティイベント「ツクル森」の制作に参加。京都近郊の有機野菜を京都市内の八百屋につなぐ「京都オーガニックアクション」の立ち上げに尽力。今年から、SDGsについて考え、情報発信する「TSUMUGINO KYOTO」(情報誌「Leaf」が創刊)のアドバイザーに。2児の父。

 

広海ロクロー、命がけのマグロ漁